生活習慣病について

生活習慣病とは

偏った食事や運動不足、喫煙・飲酒、ストレスフルな生活…これらが原因となり、静かに進行していく「生活習慣病」。
近年ではメタボリックシンドロームという言葉もよく知られるようになり、健康管理上の重要項目となっているため、日頃から「太りすぎ」を意識されている方も多いかもしれません。
生活習慣病の怖さは、日々のいわゆる「不摂生」がたたり、やがて動脈硬化など、より悪い状態を引き起こしかねない点にあります。
ひとつひとつの症状は重症ではなくても、少しずつ血管の流れが悪くなり、動脈硬化が心筋梗塞や脳梗塞につながる可能性も大いにあります。
バランスのよい生活を心がけ、異常が見られた場合には適切な治療を受けて、末永く健康な生活を営みましょう。

倹約遺伝子と生活習慣病

「倹約遺伝子」という言葉をご存じでしょうか。

日本人は、「倹約遺伝子」を持つ人が多いと考えられています。
「倹約遺伝子」とは、摂取したエネルギーの消費を最低限に抑え、いざという時のために蓄えておこうとする遺伝子。

かつて食糧が不足しがちだったアジア系民族には、倹約遺伝子を持つ者が多いとされていますが、豊かになった現代では、倹約遺伝子の働きが肥満に結びつきやすくなったとも言われています。

日本人の体質には本来、「粗食」が合っているのです。米・魚・野菜を中心とした、アッサリとした食生活を心がけましょう。

日本人の1/3は、「太りやすく、痩せにくい」遺伝子を持っている…とも言われます。

倹約遺伝子と欧米化されすぎた食生活が結びつくと、メタボリックシンドロームを発症するリスクも高まりますから、日頃からご自身の健康管理において、脂質のコントロールを意識なさってください。

代表的な生活習慣病

生活習慣病のうち、死亡率の高い順に5位まであげますと、下記のようになります。

1喫煙

2糖尿病

3高血圧

4メタボリックシンドローム

5脂質異常症

これらの症状が表れたとき、適切に投薬や生活指導といった処置を受けられますと、進行を食い止め、重篤な病気へのリスクを下げることができます。
日本人に特に多い生活習慣病の例は以下の通りです。

高血圧

血圧が高い状態は、血管に負担をかけ、血管の痛みを引き起こし、動脈硬化につながります。
動脈硬化が起きている血管に血液を送りためには心臓に高負荷がかかり、ますます血圧が上昇するという悪循環に。
自覚症状に乏しくても血圧値が基準の範囲内に収まらない場合には、当院で治療を受けましょう。

高血圧の診断基準

収縮期血圧 135mmHg以上
または
拡張期圧 85mmHg以上

適切な血圧値(高圧目標)

目標とするべき血圧値は以下の通りです。 

若年・中年・前期高齢者(65歳未満) 135/85mmHg未満
後期高齢者(65歳以上) 145/85 mmHg未満
糖尿病患者 125/75 mmHg未満
CKD患者(蛋白尿陽性) 125/75 mmHg未満
脳血管障害患者
冠動脈疾患患者
135/85 mmHg未満

高血圧治療のポイント

高血圧を治療していくうえで大切なのは、「生活習慣の改善」と「適切な服薬」です。
健康的な生活を心がけ、薬を飲むことを忘れないようにしましょう。
また、高血圧治療のため降圧剤を服用されている患者さまにおいては、通常であれば血圧が最も低くなる早朝の時間帯に血圧が急上昇するケース、「早朝高血圧」があります。
脳卒中や心筋梗塞、狭心症発作は、朝の6:00から正午にかけて起こりやすいですので、日頃から、ご自身の朝の血圧をチェックする習慣をつけましょう。

脂質異常症

脂質異常とは、血液中に含まれる値の異常をさし、生活習慣病においては、「コレステロール値が高い」状態を指す場合がほとんどです。
自覚症状はないものの、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールがたまると、動脈硬化を推し進めてしまうため、のちの病気のリスクを高めます。
LDLコレステロール値を下げ、HDL(善玉)コレステロール値を挙げていくことが、動脈硬化の予防・改善につながります。
健康診断等の検査によって血液中の脂質の値をチェックし、異常が見られた場合は、食事や運動等、生活習慣の改善をはかりましょう。

脂質異常症の判断基準値

LDLコレステロール 140mg/dL以上
LDLコレステロール 120~139mg/dL
HDLコレステロール 40mg/dL未満
トリグリセライド(中性脂肪) 150mg/dL以上

脂質異常症治療のポイント

脂質値に異常が見られる場合、食事や運動等、生活習慣の見直しによって改善を導きます。
ですが生活習慣の見直しをしても順調な改善が見られない場合、医師の診察と治療を受けることが肝要です。
脂質異常には明確な自覚症状がないため放置されるケースも散見されますが、状態が悪くなるほど治療が難しくなる点は、ほかの生活習慣病と同様です。
またこれまでは、高コレステロールばかりが注目されてきましたが、近年では、低コレステロール値による病気のリスクにも注意が必要との考え方が出てきました。
日頃から健康状態をチェックし、適切な治療を行いましょう。

糖尿病

糖尿病は、血液中の糖分が高くなる病気です。すい臓から分泌されるホルモン、「インスリン」の不足によって引き起こされます。

足のしびれや痛みが自覚される場合が多くなっていますので、日頃からご自身の手足の健康状態にも、気を配ってください。
生活習慣病とされるのは2型糖尿病であり、1型糖尿病は含まれません。

血糖値が高いまま放置しますと、合併症のリスクも高まりますから、適切な治療を行いましょう。

糖尿病の判断基準値

空腹時 126mg/dL以上
食後2時間後

200mg/dL以上

2回以上の検査で上記の値が出た時、糖尿病と診断されます。

糖尿病治療のポイント

1定期的に健康診断を受ける

医療機関で検診を受け、血糖値の値を把握し、治療の指針としましょう。

2食生活を改善する

糖尿病の治療には、日頃の食事療法が効果的です。当院や、管理栄養士等に相談し、食生活改善プログラムを実践してください。

3適度な運動習慣を持つ

特に食後1時間程度が経過し血糖値が上昇し始めるタイミングでの運動が効果的。運動不足から起こる肥満は合併症のリスクも高めます。
糖尿病の患者さまにおかれましては、運動習慣は特に重要です。

4足の健康を保つ

糖尿病は、神経障害という合併症を引き起こします。特に足のしびれや感覚の鈍麻が症状となりますので、日頃から足のお手入れをシッカリいたしましょう。

足の健康を保つポイント

1足を清潔に保つ

2足の乾燥を防ぐ

3深爪を防ぐ

4足に合った靴をはく

メタボリックシンドローム

肥満は、2種類に大別されます。
皮下脂肪型肥満、いわゆる「洋ナシ型肥満」と、内臓脂肪型肥満、すなわち「リンゴ型肥満」です。
近年では特に、内臓脂肪型肥満のリスクが注目されており、健康診断を通じてのメタボリックシンドローム改善指導が、厚労省によっても積極的に指導されています。

メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドロームと診断されるのは、下表のウエスト値と、次表の項目のうち、2つ以上があてはまる場合です。

 ウエスト値※
男性 85cm以上
女性 90cm以上

※立った姿勢でおへその位置の腹囲を、息を軽く吐いた状態で測定します。

中性脂肪値 150mg/dL以上かつ/または低HDLコレステロール血症
収縮期血圧 130mmHg以上かつ/または拡張期血圧 85mmHg以上
空腹期血圧 110mg/dL以上

生活習慣病を防ぐには

長年の生活習慣によって少しずつ体をむしばむ生活習慣病。

いくつかの病気がありますが、予防のために共通して効果的な方法があります。

1定期的な健康診断の受診

生活習慣病の治療には、日常的な健康の観察が重要ですので、かかりつけ医を持ち、いつでも相談できるようにしておきましょう。
当院では、生活習慣病の患者さまにつきましても、親身になっての診療を行っております。いつでもお気軽にご相談ください。

2食生活の改善

長年の習慣として好みが確立されており、また日々の大きな楽しみでもある食事をコントロールすることには、ご負担を感じられる方も多いことでしょう。
近頃では、健康を気にされる方のためのさまざまな献立、お弁当販売などもあります。できるだけ肩の力を抜いて、末永くご自身の健康を管理していきましょう。

3適度な運動習慣

年代によって程度の差はあるものの、おいくつになられましても、運動習慣を維持することは、健康管理上、非常に有効とされています。
ウォーキングなど、気軽に取り入れられる運動でも、やるのとやらないのとでは大違い。できるだけ車に乗らず歩くようにするのもいい方法です。

4節酒・禁煙

たばこに関しては健康上のメリットは何もありませんので、できる限り禁煙をいたしましょう。
お酒に関しては、頻度と量を適切に保ち、ご自身の中性脂肪値にも着目しながら、適度な楽しみ方を。

三鷹南口内科 0422-43-2122 三鷹南口内科 0422-43-2122
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